1997年6月1日(日) 2:30開演 入場無料
会場:日本キリスト教団 御影教会
出演メンバー
  • フルート   /秋間 由香
  • オーボエ  /浦本 佳子
  • クラリネット /葛巻 一千代
  • ファゴット  /森田 勲
  • ホルン   /吉峯 哲
  • ヴァイオリン /兒島 史彦
  • チェロ、ピアノ /小川 ゆり
  • ピアノ    /田邊 規子

2回目の演奏会になると、1回目の反省をふまえて、来ていただくお客様に楽しんでもらえるような演奏会になるよう工夫と改良を加えました。曲間のセッティングを早くして進行がややスムーズになったのと、曲順やプログラム内容に「客受け」という要素を考慮したのは良い進歩だったのではないかと思います。ただ、今回よりピアノが新たに加わり、アップライトのピアノをステージ真ん中に引っぱり出すという、強引な技を使ったのですが、後ろに壁がないと響きすぎることがわかり、実はピアノの裏に座布団の詰め物をして音量の調整をしていたのでした。(^_^;)
PROGRAM

作曲者/曲名 Player  ひと言....
クライスラー/
テンポ・ディ・メヌエット
Vn:兒島
Pf:田邊
コンサートのはじめにふさわしい曲だろう、との本人の立候補によりトップを飾った。
ソロはやっぱり緊張したもよう...。
 健さんの華麗なソロをどうぞ。/150KB .WAV
服部 克久/海 Fl:秋間
Pf:小川
うめさん(小川さん)が「やろう、やろう」と言って、本番間近になって持ってきた曲。心地よいボサノバちっくな曲で、クラシックのコンサートのちょっとした息抜きになりました。こんな曲は演奏している方もすごく楽しい。
本当はピアノの連弾のための曲。
 ほんのちょっとだけ.../151KB .WAV
グノー/
アヴェ・マリア
Vn:兒島
Vc:小川
Pf:田邊
よく知られた聴きやすい曲ですが、ピアノトリオという編成なので、ヴァイオリンとチェロの旋律のかけ合いがとてもきれい。ピアノのアルペジオも「ああ、これこれ」という感じ。
ショパン/
雨だれのエチュード
Pf:小川 これもまたよく知られた曲ですが、この曲でうめさんの音楽的表現の深さを知りました。静かなところと激しいところとの差や、”間”の取り方が、聴き手に何かを感じさせるものがありました。
 冒頭の部分/176KB .WAV
ドビュッシー/
アラベスク第1番
Pf:小川 ピアノソロ2曲目は、軽やかで明るい曲を。
シモネッティ/
マドリガル
Vn:兒島
Pf:田邊
かわいい、短い曲。1曲目の緊張を挽回するかのように、軽やかな演奏でした。
ファルカッシュ/
 木管五重奏のためのハンガリー舞曲
Fl:秋間
Ob:浦本
Cl:葛巻
Fg:森田
Hn:吉峯
5曲構成の舞曲。短い曲ばかりなのですが、意外と休める部分がないため、譜面の見た目よりはやってみるとしんどい曲でした。踊りの曲というのは、「楽しげに、軽妙に」演奏しないといけないので、5人の息を合わせるのはなかなか難しいものです。
 1曲目、"INTRADA"より。/115KB .WAV
休憩
ダンツィ/
 木管五重奏曲 変ロ長調 Op.56-1
Fl:秋間
Ob:浦本
Cl:葛巻
Fg:森田
Hn:吉峯
ダンツィの木管五重奏曲は数多くありますが、おそらく最も有名な曲。7曲目の演奏でファゴットのキーのトラブルが発覚し、休憩時間中に必死になってキーの調整をしていたのですが、2楽章の美しいファゴットソロはトラブルもなく大成功でした。ソロを終えた瞬間の森田さんの笑顔は忘れられません。
 森田さんのソロ/117KB.WAV
ドヴォルザーク/
ピアノ三重奏曲”ドゥムキー”Op.90
Vn:兒島
Vc:小川
Pf:田邊
非常に難しい曲なのですが、短い時間でよく仕上げたものだと思います。特にピアノは難しいにも関わらず、とても良かったです。冒頭のチェロの旋律も気迫がこもっておりました。ドヴォルザーク特有の、次から次へと出てくる美しい(少し田舎臭い)旋律はこの曲でも健在でした。
 1楽章より/151KB .WAV
エルガー/
愛の挨拶
Vn:兒島
Vc:小川
Pf:田邊
「多分ドゥムキーがボロボロだから、その後の曲順にして、この曲で挽回する」との希望により、配置された曲。(別にドゥムキーはボロボロではなかったと思いますが。)そう言うだけあって、力の抜けた良い演奏でした。
 曲のなかほどから.../159KB .WAV
M.J.ヒル&P.S.ヒル
(アレンジbyW.R.ブロフィ)/
 ハッピーバースディ・トゥ・ユー主題と変奏
Fl:秋間
Ob:浦本
Cl:葛巻
Fg:森田
Hn:吉峯
演奏会に来てくれた人の感想を聞くと、実はこの曲が一番受けたのではないかと思われます。やっぱり皆が知っている旋律は強い!演奏した当人たちも、演奏会が終わった後しばらくは知らず知らずのうちにこのメロディーを口ずさんでいました。うーむ。終わりが全て、ということかも。プロの演奏会でもありがちですよね?せっかくいろんな曲を聴いても、アンコールが"ラデッキー行進曲"だと、帰りの道すがら、コンサートの印象は"ラデッキー"1色という・・・。
 マーチ風のアレンジの部分を。/124KB .WAV